Blog

郷乃倉ブログ

2022.11.21

ホームページ制作会社の闇!騙しやボッタクリにご注意

こんにちは。
埼玉県久喜市菖蒲町でホームページ・ウェブサイトの制作などをやっている郷乃倉の平澤です。

ホームページは事業の成否を左右する可能性を持つ超重要な営業ツールです。
しっかりと構築され運用されているホームページがあれば、そこからの受注により会社を成長させることもできます。

そのため、少しでも売り上げを上げられることを期待して財務的に厳しい中でもお金を捻出してホームページを制作する会社もあります。
私たちホームページ制作者はそのような事業者の想いを受け止め、持てる力を100%発揮して期待に応えなければいけないです。

しかし、残念なことに自分たちの儲けが最優先で、お客さんの想いを無視し適当なホームページを制作し納品する会社があります。
今回はそんなボッタクリホームページ制作会社に遭遇した話です。

納得いかない100万円のホームページ

きっかけは11月12日に取引先の社長さんから「ホームページをリニューアルしたんだけど、イマイチだから意見が欲しい。」と電話で相談を受けたことでした。

リニューアルを行った会社の担当者Aさんと昔からの知り合いで、「私が勤めている会社にホームページのリニューアルをやらせて欲しい」とAさんにお願いをされ「長い付き合いで会社のことを理解してくれているはずだから」ということでお願いしたという経緯があります。
納期は11月末なので、ほぼ完成した状態なのですが「なんか素人でも作れちゃえそうな感じなんですよね。」と内容に納得していない感じでした。

リニューアルの最大の目的はコロナ禍の影響で落ち込んだ売り上げをホームページを使った新規開拓で何とか補うことで、会社を存続させるための切なる想いでした。

制作費用は90,6000円(税抜)と税込だとほぼ100万円。
考え方は色々ありますが、結構な費用なのでお客さんとしてはかなりいいホームページができあがると期待していい金額です。

手抜き感、ボッタクリ感まんさい

電話をもらったその日の内にテストページの情報をもらってサイトを見てみると、まずデザイン、コンテンツ、コードの全てが酷い。
コンテンツは社長さんが書いたもので想いがこもっていて素晴らしいのですが、問い合わせ獲得からの新規顧客開拓という目的を達成するには不十分な内容でした。

11月14日には社長さんに会ってデザインが会社のよさや特徴を表現できてない、コンテンツは目的を達成できる内容ではない、コードはページタイトルが不十分だったりh1タグ(検索対策的にとても大切なもの)がないなど手抜き感がすごいといったことを伝えました。

さらに

  • ・キーワード設計をしていない
  • ・ページタイトルが会社名のみ
  • ・スマホにした時の文字の切り替えが不自然
  • ・他社との差別化コンテンツまで辿り着きにくい
  • ・ライターの記事執筆費用がなくなったのを下層ページのデザイン費に回したいという意味不明な要望
  • ・ほぼ同じコードのページも難易度高として最大の費用を取っている
  • ・WordPressのテーマをテンプレートとして2倍の費用を取っている

などお客さんの利益ではなく、いかに最低限の工数で最大限のお金を引き出すかを優先しているとしか考えられない内容でした。
※全部細かく書くとスゴいことになってしまうので、興味のある方は詳しく教えますのでご連絡ください。

税込にすると996,600円と、もしかしたらギリギリ100万円行かないなかで、それっぽく費用を振り分けたのかなとも思われます。

ページの構造と見積もり

ページ構造

  • 1.ホーム
  • 2.法人のお客様
  • 3.サービスの説明
  • 4.ブランド商品ページ
  • 5.会社概要
  • 6.ブログ
  •  -個別のブログ
  • 7.お問い合わせ
  • 8.サイトポリシー
  • 9.個人情報保護方針

見積もり(税抜)

詳しくは画像をご覧ください。

  • ・サイトデザイン案制作:20万円 トップと下層フォーマット各1案の計2ページで修正は2回まで
  • ・ページ制作(コーディング)
    • トップページ:3万円
    • 下層ページ(難易度:高):2.5万円
    • 下層ページ(難易度:中):2万円
    • 下層ページ(難易度:低):1.5万円
    • お問い合わせフォーム:3万円
    • ライターによる記事執筆(下記のページ2,3,4の3ページ分):9万円
  • ・CMS(WordPress)導入
    • WordPress導入・設定:5万円
    • WordOressテンプレート(固定ページとブログの2テンプレート):10万円
  • ・WEBサーバー移管
    • WEBサーバー移管作業:5万円
    • SSL証明書導入:1万円
  • ・ディレクション 企画・構成/プロジェクト管理費(上記の20%):15.1万円
ホームページ制作の見積もり

通常のページは1~5の5ページだけ。

先にも書きましたがこの5ページのコンテンツは全てWEBの素人である社長さんが書いています。
キーワード設計がないので「どのキーワードで検索された時に上位に表示されたいか」という知識もなく、想いをそのまま書いています。
そのため、ページ4はスクロールが全く必要ないくらいのコンテンツ量しかありません。

制作会社との最終打ち合わせに参加しました

11月18日に最終打ち合わせがあるということたったので、私もZOOMで参加しました。
そこでの担当者とのやりとりをいくつか紹介します。

キーワード設計とブログについて

私「キーワード設計をしていないのはなぜですか?」

担当者「調査をしたら集客が難しかったので、ブログで集客することにしました。」

私「ブログは誰が書くんですか?」

担当者「社長さんです。」

私「WEBの素人の社長さんがブログを書いて集客できるとは思わないのですが・・・。」

担当者「・・・」

私「ちなみに社長さんはブログの書き方(更新の)知ってるんですか?」

社長さん「書き方わからないです」

私「インストラクションとかないんですか?」

担当者「追加の費用がかかります。」

私「・・・。(もう酷すぎて、何も言えね〜)」

インストラクションもない、効果的なブログの書き方のレクチャーもない、ホームページ自体も適切にSEO対応がなされていない。
こんなホームページを作ってプロとして恥ずかしくないのかと思いました。
何より、知り合いである社長さんの会社を何とかしたいという想いを完全に裏切っていることに憤りを感じます。

ページ2と3がほぼ同じコードにもかかわらず難易度高として最高費用を取っている件について

私「ページ2ページ3とコードがほぼ同じで、違いがある文章はコピペすればいいだけなのに難易度高になっているのはなぜですが?」

担当者「画像の加工とかやってますので。」

私「でもコード書いてないんだから同じ金額はおかしくないですか?」

担当者「それはウチのやりかたなんで。」

ウチのやりかた、と言われれば私はこれ以上言うことはありませんが、これはつまりこの会社はお客さんを騙しても気にしない、ということになります。

下記の画像はページ2(左)とページ3(右)のコードを比べて異なる部分が水色ハイライトになっています。
左の下の方以外で水色ハイライトになっているのはテキストと画像の名前、クラス(コードの印みたいなもの)だけです。つまり、コーディングの工数はほとんど発生していないと言えます。

コーディング比較

ライターの記事執筆費用がなくなったのを下層ページのデザイン費に回したいという意味不明な要望

見積もりには「ライターによる記事執筆3ページ分:9万円」とありますが、結局ライターによる記事執筆は行われませんでした。
11月14日に社長さんに私が会った時にその費用はどこに消えたのか聞いたら、担当者Aに「その分の費用は別の所に当てさせてください」と言われよく分からず「分かりました」と答えてしまったそうです。

そのため、11月18日の担当者Aとの打ち合わせで聞いてみました。

私「文章はライターさん使わずに社長さんが全部書いたそうですが、その費用はどこに使ったんですか?」

担当者A「下層ページのデザイン費用に使わせてくださいと伝えました。デザイン費用はトップページと下層フォーマットしか入ってなかったですが、他のページのデザインもしたので・・・」

私「社長はそのこと理解していたんですか?」

社長「いや、よく理解していなかったです。」

私「その話が出たのはいつですか?」

担当者A「前回の打ち合わせなので、8日です。」

私「その時はこのサイトはどのくらいできていたのですか?」

社長「その時は今と同じ状態でした。」

私「見積もりに入っていないことを勝手にやって、後からその分を払ってくれってそれはおかしいですね。」

社長「はい。この費用は払えないです。だってライターさん何も書いてないんですから。」

担当者A「分かりました。この分は引かせてもらいます。」

金額ありきで見積もりを作って、担当者Aの不手際でライター分がなくなったのを屁理屈捏ねて払わせようとしているとしか考えられません。
トップページと下層フォーマットのデザインは各10万円計20万円取っているのに、他の下層ページ数ページ分が9万円で済んでしまう点もおかしいです。

ブログのURL

このブログのこの部分は11月19日に書いてるのですが、書いていて見つけてしまったんです。

ホームページをちゃんと作るとブログのURLは
ドメイン/blog/ブログ名
ドメイン/blog/カテゴリー名/ブログ名
のどちらかになります。

郷乃倉は後者でこのブログのURLは
gounokura.jp/blog/web/yami/
となっています。

でも、社長さんのホームページのブログは

・ブログ一覧ページ
・カテゴリー一覧ページ
・個別のブログ名の順に
ドメイン/blog/ブログ名
ドメイン/category/カテゴリー名
ドメイン/日付/ブログ名
になってたんです。

つまりブログが集合体として機能するように作られてないんです。
ブログで集客するって言ってたのに、これは素晴らしいブログを書いてもGoogleに評価されにくくなり、集客しにくい状態になってしまいます。

そして何より、URLがバラバラで美しさを感じません。

ボッタクリのウェブサイト制作会社を避ける方法

今回の例でいえば本当にいいホームページを作りたいと思ったら、付き合いや情で仕事を依頼してはいけません。

いいホームページを作るにはお客さんのことを深く理解することが必須です。
そのためには実のあるヒヤリングと提案の過程を経ることが必要で、ちゃんとしたホームページ制作会社であればヒヤリングを受けていたり、提案を受けている時にこの人なら大丈夫だという確信を持てるはずです。

と言うより、そういう確信をお客さんに持たせることができないような人はプロではないので、間違えてもこのブログの社長さんのように情に流されて制作依頼をしないでください。

私の場合はより深く知るために何日かバイトさせてもらったり、実際にサービスを受けたりすることがあります。
流石にここまでやる人は稀ですが、そのくらい顧客理解は重要です。

また、特に集客を目的としてホームページを作る場合は制作〜集客〜その先の運営まで絵を描ける人に制作依頼するのをお薦めします。
なぜなら、ホームページが完成した時点では集客のスタート地点に立っただけで、何もしなければどんなに見た目が素敵なホームページでも誰も見に来てくれないのです。

素敵な服を買っても、それを着て街に出ないと誰にも見てもらえないように、ホームページも多くの人に見てもらうためには行動することが必要で、どんな行動をすればいいか、をアドバイスできる人がいるとスムーズに進みます。

このブログを読んでいただいた方はホームページを作る時はぜひそのような制作会社を見つけて目的を達成できるいいホームページを作ってください。

ホームページ制作会社との打ち合わせに一緒にでて欲しい!という依頼も受け付けておりますので、興味のある方はこちらよりお問い合わせください。